自律神経とは
自律神経とは、一言で言うと、、、
極めて簡単に言うと、自律神経とは、身体を勝手に調整してくれる機能です。
私たち人間の身体は、無意識のうちに色々な働きをしています。
例えば、呼吸、心臓の拍動、発汗などの体温調節、消化・吸収活動、血液循環、、、、など。
どれも生きていくうえで欠かせない、大切な働きですね。
このような大切な働きを、私たちはいちいち意識して行なっているわけではないですよね。
例えば食事をした後に、「あ、胃で消化活動を始めなくちゃ!」と意識して胃を動かすことはしませんし、できないですよね(^^;
意思とは関係なく、身体が勝手に調整してくれています。
これが自律神経の働きです。
頭の先からつま先まで、全身の様々な器官を管理し、コントロールしています。
交換神経とは・副交感神経とは
次にもう少しだけ詳しい説明に入りますね。
この自律神経ですが、具体的には交感神経と副交感神経という、相反する2つの神経から成り立っています。
交感神経は、身体の活動を担います。
副交感神経は、身体の休息を担います。
車で例えると、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキです。
この相反する両者が絶妙なバランスをとることによって、良い状態を保つことができるのです。
両者は綱引きやシーソーのような関係です。
例えば日中は交換神経(活動)が優位になり、1日が終わって眠るときは副交感神経(休息)が優位になる。
そのようなサイクルで互いにバランスをとっています。
また、1日というリズムだけでなく、季節や、気圧や温度という様々な条件のなかで、その時々の絶妙な状態に合わせて保っています。
良くも悪くも自動的な機能
自律神経の機能は、順調に働いているときには、とても便利で有り難い機能です。
放っておいても、身体の状態を自動で勝手に調整してくれているからです。
一方で、この自律神経の働きが乱れてしまった際には、不便であり、大変です。
その乱れを正そうとしても、意思ではコントロールできないからです。
「自動で目的地へ行く乗り物」だと例えると、分かりやすいかもしれません。
目的地が正しければ、運転しなくても勝手に連れて行ってくれるので便利です。
しかしその自動制御が壊れてしまい、間違った目的地が設定されると、不便です。
間違った場所へ、勝手に行ってしまうからです。
しかも、そもそも手動運転という機能がありません。
このようなイメージです。