病院で行われること
では、病院では具体的にはどんな対応をされるのでしょうか。
「いやいや、病院行ったことあるしそれくらいは分かるよ。」
と、思われるかもしれません。
確かに、皆さん誰しも病院へ行かれた経験はあるかと思います。
しかし、次のようなことをしっかり把握されて、受診されているでしょうか。
「どういう病気なのか」
「どうしてそんな病気になっているのか」
「体内でどんなことが起きているのか」
「どうすれば良くなるのか」
「薬を飲むとどういう効果があって、反対にどんな副作用があるのか」
「それら全ての話について、どれくらい信憑性を持っていいのか」
などなど。
それらを把握し、しっかり自身で納得して判断されているのなら、それで良いと思います。
責任をもって自己判断されているんですから。
しかし多くの場合、よく分からないまま、
「お医者さんに言われたからとりあえず。。。」
という感じで病院へ通い、薬をもらい、手術をして、、、
という状況ではないでしょうか。
それでは、病院でどんなことをされているのか分かっているとは言えません。
そこで今回は、「高血圧」を例に出して、その仕組みと病院的処置を(ごく簡単に)説明してみます。
現在日本では、とっても多くの方が「高血圧」のお薬(高圧)を飲まれています。
当院へ来院される方にも、多いです。
しかし、
・なぜ血圧が上がるのか
・薬(降圧剤)はどんな効果があるのか
しっかり理解されている方はほぼいらっしゃいません。
(自分の大切な体内に入れる薬をよく分からずに飲み続けるなんて、怖くないのかな~と、私なんかは思ってしまいます。それだけお医者さんという存在が信頼されているんでしょうね。)
ではまず、なぜ血圧が上がるのか。
何事もそうですが、理由があって身体は反応しています。
血圧が上がるのは、血流が悪いからです。
血の流れが悪くなると、それまでと同じ圧力(血圧)では、全身へ栄養を届けたり老廃物を排出することができなくなります。
だからこそ、人のカラダは自ら血圧を上げることによって、必要な血の巡りを保っています。
つまり、健康維持の為に必要があって、血圧は高くなっているんです。
とはいえ、血圧が上がりすぎると血管内が傷つきやすくなり、動脈硬化、脳卒中の危険が高まります。
高血圧にはそのようなリスクがあります。
ではつぎに、降圧剤はどんな効果があるのか。
血圧を下げます。よって、動脈硬化や脳卒中のリスクは減ります。
「あれ?良いことじゃん!」
と思われますか?
確かに血圧は下がりますが、、、
問題の本質である血流の問題をそのままにして、血圧だけを強引に下げてしまいます。
脳卒中などのリスクに関してはケアできるかもしれませんが、
しかし、それ以外のリスクは確実に増えます。
無理に血圧を下げることによって、結局、カラダに必要な血液は行き渡ってないんですから。(そもそもその為に血圧が上がっていたのにもかかわらず)
そうしてまた別の不調が現れたら、別の薬や注射を処方されるのが定番です。
そしてまた別の不調が現れまた新たな薬、、、
という具合に、エンドレスな悪循環です。
しかしどれだけ症状を抑え続けていっても、本質的な問題である「原因」にはノータッチです。
それでは、根本的に治るわけがありません。
しかしそれが、現在皆さんが服用されている降圧剤の作用です。
いかがでしたでしょうか。
「高血圧」に限らず、概ねそのような対処の仕方です。
くどいようですが、西洋医学自体、もともとが「応急処置」を目的としているので当然です。