なぜ、優しい施術で効果があるの?
それは、カラダの司令塔である脳にアプローチする為です。
カラダの各器官の働きは、ほとんど全て、脳が指令を出すことによって成り立っています。
当院で行う無痛自然療法では、あなたが不調で悩む部分を直接ほぐしたり揉んだりするのではなく、根本的な原因となる「脳」自体に働きかけます。
と言われても、いまいちピンとこないかもしれません(^^;
もう少し詳しく説明していきます。
脳が指令を出すって、どういうこと?
まず、脳の働きには2種類あります。
「頭の脳」と「身体の脳」です。
(正式名称があるわけではなく、当院では便宜的にそう呼んでいます。)
まず、「頭の脳」は、頭で意識して指令を出します。
例えば、歩こうと意識すれば、歩く為に必要な筋肉へ「動け」と指令を出すわけです。
これは一般的な脳の働きなので、イメージしやすいですよね。
次に、身体の脳は、無意識的に指令を出します。
例えば、心臓が動いたり、呼吸したり、血液が全身に循環したり、、、
これらは特に意識して動かしているワケではないですよね。
これらの働きは、無意識下で脳が指令を出し、その指令を自律神経が各器官に伝えることにより、成り立っています。
脳が原因ってどういうこと?
前述の通り、脳は無意識下で指令を出します。
ただしこの脳は、良くも悪くも学習します。
「悪くも」というのがポイントです。
例えばいつも同じ姿勢をとり続けていて、特定の筋肉ばかりを使っているとき。
脳は、「この筋肉はいつも活動しておく必要があるんだな」と判断し、その姿勢でないときでさえも、筋肉に活動を続けるように命令するようになります。
具体例として、「パソコン作業を続けたことによる肩こり」で例えてみます。
パソコンに向かう姿勢をずっと続けていると、その間、腕や肩、背中などの特定の筋肉ばかりに力が入ります。
すると脳は、「その筋肉達に力を入れ続ける必要があるのだな」と判断し、そのように指令を出します。
その結果、パソコンをしていないときにも、パソコンの前に座って作業しているときと同じ筋肉に力が入り続けてしまいます。
立っていようが、外を歩いていようが。いつでも。
つまり、いつまでも力が抜け切れない状態です。
このように、
筋肉の過緊張が続き、
↓
そのガチガチに緊張している筋肉に血管が囲まれて、
↓
血流が滞り、
↓
乳酸などの老廃物が排出されずとどまり続け、
↓
肩がこります。
以上のように、全ての原因は脳の指令にあります。
その際、身体の活動を順調に維持させる良い指令もあれば、習慣により勘違いしてしまう指令もあるのです。
どうしたら脳に働きかけることができるの?
先ほどの肩こりの例でそのまま説明致しますね。
肩がこったからといって肩を揉んだりしても、一時しのぎにしかなりません。
実際に経験されたことのある方は、よく分かるのではないでしょうか。
凝った筋肉を揉んだり押したりして、筋肉線維を破壊することにより、一時的に筋肉の過緊張が弛み、楽に感じます。
しかし、それはあくまで一時的です。
なぜなら、脳の指令自体はそのままだからです。
よって、壊れた繊維が回復され次第、再び筋肉は緊張してしまいます
さらに言うと、余計にひどくなります。
なぜなら、ここでもやはり脳は「学習する」からです。
「前回は壊されてしまったから、次は前回の負荷にも耐えられるくらいの強さで緊張しなくては」
と意気込み、より強い肩こりが生まれます。
余談ですが、これが、どれだけ揉んでも絶対に完治しない理由です。
一方で、脳は優しい圧に対しては安心します。
「あ、いまはどうやら緊張せんでもいいみたい。攻撃されてるわけでもなさそうやし。」
と思い、これまで頑固に緊張させ続けてきた指令を解きます。
※これについてさらに例を挙げます。
赤ちゃんが泣いているとき、押したり叩いたりしたら、おそらく余計に泣いちゃいますよね(^^;
でも、抱っこをして「よーしよし」と優しく揺らしてあげれば、安心して泣きやみます。
そのような原理です。
さて、脳が緊張という指令を解いた結果、
↓
筋肉が弛み、
↓
血流が順調になり
↓
老廃物は排出され
↓
肩こりがなくなります。
このような仕組みです。
ただし、もちろん、どんな指令でもすぐに解けるとは限りません。
これまでに脳を警戒させ、同じ指令を出し続けてきた経験が長いほど、安心するのにもある程度の時間は必要です。
また、いくら指令を解いたところで、また同じような姿勢や習慣を続ければ、振り出しに戻ります。
同じ理由で、同じように指令を出し、同じような不調に悩むことになってしまいます。
(当院が、「根本的改善の為には生活改善が必要不可欠」とお伝えするのは、このような理由です。)
今回は肩こりの例を挙げましたが、このような仕組みはあらゆる不調に同様です。
というのも、あらゆる不調は血流が関係してます。
血流が滞り循環が乱れると、栄養を運べず、同時に老廃物を排出できません。
必要なものが入ってこず、出さなければいけないものが溜まり続ける一方、、、これでは不調になるのも当然です。
この血流の働きに、脳の指令とそれによる筋肉の過緊張が関係しています。