病院で治らない理由

病院で治らない理由

現在、慢性的な不調で悩む方は非常に多いです。
それに伴い、「病院へ通ったけれど一向に治らない」という方も多いです。

そこでこのページでは、「なぜ病院へ通っても解決しないのか」ということについて、私なりの考えを記しています。

これは、私がこれまでに学んだことや、考察したこと、施術現場での経験などを基にした、あくまで個人的な考察です。

ですので、この考えが絶対に正しいと申すつもりはありません。

ただ、現時点で私は、このような理由だと認識しております。

ご覧になる方は、どうか常識や先入観ではなく、ご自身の頭で考えてみてください。

そして気になることがあれば、ご自身でも調べてみてください。

【前書き】病院は「何でも屋さん」ではない。

まず前提として申し上げたいことがあります。

このページをご覧になれば、まるで医療批判のように思われるかもしれません。

しかし、私はここで病院(現代西洋医学)自体を否定するわけでは全くありません。

というのも、それは言うまでもなく素晴らしい療法です。

命にかかわる救急や、どうしても一時的に痛みを抑えたい場合などに、わたしたちは西洋医学の素晴らしい効果を享受できます。
私自身も、万一の際は是非お世話になりたいと思います。

更に、これまでに解明されてきた、人体の綿密な解剖学的な解析も、西洋医学がもたらした恩恵です。

以上のことから、病院(現代西洋医学)自体に問題があるなどとは、まったく思いません。

問題は、その「使い方」です。

利用者と提供者の、目的のギャップです。

このギャップこそが、「病院に行っても治らない」ということになる所以だと思っています。

病院は決して「何でも屋さん」ではないはずです。

得意な分野・不得意な分野があります。

しかし、現代社会に生きる私たちは、まるで病院を「何でも屋さん」だと思っています。

例えば、料理のプロに、家の建築をお願いするのはお門違いですよね。
大工さんに、介護の仕事をお願いするのもお門違いですよね。

どちらも専門外ですものね。

病院も同様に、「できること」と「できないこと」があるはずです。

しかし、その「できないこと」までを病院に求めている現状です。

【1】西洋医学は外的な不調が専門

そもそも現代の病院(=西洋医学)の専門は、外からの原因による不調です。

外傷や感染症などです。

一方で、現代の様々な慢性的な不調は、そのほとんどが生活習慣に起因しています。

そのような身体の内側に原因があるものについては、病院は本来、専門分野ではないそうです。

よって下記のように、症状を「抑える」ことはできても、それを「治す」ということについては、実は不向きだと言えます。

【2】対処療法と言われる所以

本来、現代医学の目的は対処することであり、治すことではないそうです。

というのも、現代西洋医学の起源はそもそも、戦争と共に発展してきた戦時医療です。

戦時下で不調を負った兵隊を応急処置して、再び戦中へ送り出すことを目的に発展してきました。

そこでは、完全に治すことは必要とされていません。
とりあえず動けるようになることが目的です。

そこから発展してきた医療。現在でも、その方針は大きく変わってはいないそうです。

つまり、「完治して、その後もずっと快適に過ごせるようになる」というビジョンは本来ない、ということです。

【3】対処療法についての誤解

対処療法自体が「悪い」わけでは決してありません。
それを目的とするならば、大いに役立つありがたい療法です。

しかし実際には多くの方が、まるで「治る」と期待して利用されています。

「症状を抑え続けた後の延長線上に、完治がある」との期待です。

しかし、それは多くの場合、幻想だと思います。



現代の病気や不調というと、そのほとんどが生活習慣を発端とするものです。

それに対する病院での対応は、ほとんどの場合、薬物療法かと思います。
(睡眠薬、抗うつ薬、降圧剤、鎮痛剤など。)

しかし、「薬は治すものではない」ことを、いまや多くの医師や薬剤師、そして製薬会社社員が謳っています。

そもそも結果を抑える為の行為であり、原因にアプローチしてはいないのですから、治るわけがないはずです。

(この場合の「治る」とは、一時的におさまることではありません。
薬を飲み続けなくても問題の無い状態になることです。
何にも頼らず、快適な状態を維持できるようになることです。)



では、なぜこのようなギャップが生まれるのでしょうか。
理由は2つあると、私は考えています。

まず1つ目。

私は思うのですが、おそらく多くの医師の方は、「対処療法」であることはあまりに当たり前すぎて、無意識的にそれを前提として、薬の処方などをしているっしゃるのかと思います。
つまり、「患者さんも分かって利用してるんだろう」と。

(勝手な推測ですが。)

一方で患者側は、そうではなく、「治ること」を前提として診察を受けています。

このようなお互いの目的のギャップが、「病院に行ってるのに一向に治らない」という状況に繋がるのではないでしょうか。

ふたつ目の理由は、下の方に記してある、「ビジネスとして確立されてしまっている」の項目です。 

【4】検査をしても「異常なし」で終わる理由

明らかに症状があるにもかかわらず、病院へ行って検査をしても「異常なし」で終わってしまうことがありませんか?

血液検査、尿検査、レントゲン、CTやMRIなど様々な検査をしても、原因が何も見つからないような場面です。

その結果、
「検査をしても異常なし。だから、ストレスなどの精神的な問題。」
というように、消去法的・短絡的に判断される場合もあります。

なぜこのような状況になるのでしょうか。

その理由は、次の通りだと思います。
すなわち、「西洋医学では検査できるのは器質的疾患だけであり、機能的疾患については検査できない。そもそも注目すらしていない。」ということです。



まず、「器質的な疾患」とは、臓器に物理的な異常があるかどうかです。

例えば、腫瘍があるとか、出血してるかとか、形や大きさや速度が変わっているかとか、、、
そういった、「目で見える異常」です。

しかし、実際の人間の身体の営みは、物理的な影響だけに左右されているわけではありません。

「機能的な問題」というものもあります。

「機能的な問題」とは、バランスや状態の異常のことです。

例えば、
検査では測りようのない、筋肉の緊張具合。
レントゲンに映らないような、骨格の微細な歪み。
などです。

このようなことを、病院では検査されませんし、そもそもそのような概念自体がありません。



だから、「異常なし」と判断されることが多いのだと思います。

つまり、それはあくまで、「(現在の西洋医学で分かる範囲では)異常なし」という注釈付きの答えです。

よって、「ストレスや神経の問題」と結論づけられるのも、あくまで消去法であり、明確な根拠があるわけではないと言えます。

【5】「原因」と「結果」が曖昧にされている

病院にて、不調の原因として説明されているものが、「実は説明になっていない」ということがあります。

例えば、自律神経や精神的なお悩みの「原因」として、「脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の異常」と説明されることがあります。

しかし、これは「原因」というよりも、「結果」です。

本当の原因とは「ではなぜ、神経伝達物質の異常が起こるのか」という理由です。

これについては、原因不明とされています。

(ご興味があれば、本やネットなどで調べたり、お医者さんに直接尋ねてみてください。
私はその全てを行った結果、原因不明とされていることを知りました。)

いくらセロトニンなどの状態を変えることができたとしても、そもそもその異常が起こってしまう原因から改善しなければ、延々と対処療法を繰り返し続けることになります。

※ちなみにこの神経伝達物質の原因説(モノアミン仮説。セロトニン仮説とも言う。)は、あくまで仮説にすぎないそうです。

科学的な根拠は、まったくありません。

しかし、あたかも証明された事実かのように、定説となっている印象があります

【6】ビジネスとして確立されてしまっている

医療はボランティアではなく、ビジネスとして確立されてしまっています。
それも超巨大産業です。
(具体的な規模については後述します。)

ビジネスと言っても、「人々が健康であればあるほど医療産業も潤う」という仕組みであれば、まったく問題は有りません。

しかし皮肉な話ですが、「世の中の人々が病気や不調を抱えるほど潤う」という構図が出来上がっていまっています。

具体的に説明いたします。



仮に病院での治療によって患者の不調が治り、全ての人が健康な世の中になったとしましょう。
人々にとっては、理想の状況です。

しかし、医療業界の経営者や、医療を仕事にしている方々にとってはどうなるでしょうか。

「お客さん」が減ってしまいます。

医療業界で働く方はとても多いです。

医師や看護師をはじめ、レントゲン技師や受付の方など、病院で働く人。
薬剤師など、薬局で働く人。
薬を扱う製薬会社。
そのほか医療器具を扱う企業などなど。

これら多くの方の仕事がなくなってしまい、収入がなくなってしまいます。



そのような状況は、医療業界にとって、困りますよね?

ということは、、、

病人が減ってもらっては困る。
病気が治ってもらっては困る。

ということにならないでしょうか?

もちろん、現場で働く個人個人がそんな気持ちでいるわけではないと思います。
皆さん、それぞれに志を持って、人の健康の力になるべく精一杯活躍されていると思います。

しかし、現代の「医療」というシステム自体は、このような利益相反という形に完全になってしまっています。

このような見解に初めて触れる方にとっては、衝撃的かもしれません。
極端な意見に感じられるかもしれません。
しかしこれは、数字でハッキリと表すことのできる、疑いようのない事実です。

是非、あなた自身の頭で、この現実について考えてみてください。



※これを読んで、私に対し、「いや、君の仕事だって同じじゃないか。人の不調を仕事の種としてるじゃないか」と思われた方は、是非、プロフィールのページをご覧ください。そこに答えを記しております。


おまけとして、国内医療業界の産業規模を紹介します。

2014年現在、国内の産業規模を比較すると、第3位です。(約40兆円)

ちなみに
1位は自動車業界(約60兆円)
2位は建設業界(48兆円)
です。

産業規模 医療 2014



更に、医薬品業界は約10兆円です。
これと医療業界を合わせると、約50兆円となり、国内2位の規模になります。

しかも、好不況に左右されず、毎年綺麗な右肩上がりで推移しています。
(こんなに順調な右肩上がりの業界は、まずありません。)

つまり、病気が治る人よりも、病院へ行く人の方が増え続けているということです。

産業規模の推移 医療

最後に・・・

院長 村地

以上が私の考える、「病院で治らない理由」です。

くどいようですが、私は決して、病院(西洋医学)を否定しているわけではありません。
それは使い道を間違えなければ、本当に素晴らしい療法だと思います。

しかし、「できること」と「できないこと」があるにもかかわらず、なんでもかんでも病院に頼る現状は、どうかと思います。

あなたが辛い「慢性症状」を「治したい」のであれば、漫然と行くべきところではないと思います。



文中にも書いた通り、医療は立派なビジネスです。
それ故、大々的なマーケティング活動もされています、

メディアのCMや新聞・雑誌などの広告を意識して見てみてください。
医療関係がどれだけ多いことでしょうか。

スポンサーなので、当然テレビ番組などでも良いようにしか発信されません。

その結果、多くの方がいわば「良いお客さん」として、盲目的に利用されているのではないでしょうか。

そこで提供しているものがお金だけならまだ良いです。
しかし、掛け替えのないあなた自身の身体を差し出しています。

わたしたちは、賢い消費者になるべきだと思います。

無痛整体ながれ堂 村地友寛

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村地友寛

村地友寛

自律神経専門「無痛整体ながれ堂」代表。元証券会社営業マン。会社員時代に自律神経失調症となり、心療内科で精神薬を3種類処方されながら休職していたが、一向に回復せず。その後、整体と生活改善によって無事に根本的に解決した経験を持つ。その後、自分自身も脱サラして整体師へと転身。現在は、「自律神経の不調は自然治癒で回復することが、社会常識になる」という夢に向けて活動中。整体院だけでなく、後進の育成や、プロ治療家向けの勉強会なども開催している。

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