こんにちは!ながれ堂スタッフの足立貴保(アダチタカヤス)です。
「なぜ私が、一般的な整体やマッサージ、リラクゼーションで使われている「押圧(おうあつ)系」(押したり揉んだりする手法)の手技を止め、ほとんど刺激のない「無痛整体」を選んだのか?」
ながれ堂の施術をより深く理解していただく事にも繋がると思うので、その答えと理由について書かせて頂きます。
皆様にとってプラスαになれば幸いです。 お時間ある時に是非お付き合いくださいませ!!
もともとは、揉みほぐしのマッサージをしていました
世の中には、たくさんの手技・整体法があり、整体院探しの時に迷った経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
やっぱり自分の体に何をされ、いったいどんな効果があるのかは誰でも興味がありますよね。
私も整体スクールを探した時、「治せる技術」を自分なりに調べてこの業界に転職しました。
実は、この時に私は重大な間違いを犯していたのです。
それは「治る手技」についての認識です。
過去の失敗談になってしまうのですが、、、
私は、無痛自然療法を学ぶ以前に、揉みほぐし系の手技を使った整体サロン(当時は治療院のつもりでした)と、温浴施設のリラクゼーションサロンでボディケアセラピストとして通算10年間、延べ約2万人以上の方たちへ施術をしてきました。
整体院には当然ですが、リラクゼーションサロンにも不調や辛い症状で来られる方が大勢いらっしゃいます。
一時的にはマシになっても、根本的な解決はできなかった
私の治療実績・施術効果は??というと、、
恥ずかしながら、、一時的に楽な状態にはなっていただけたものの、お悩み解消・完治された方は非常に少なかった、あるいはゼロだったと思います。
なぜなら、当時のお客様は、私が「治す」意気込みで一生懸命に丁寧に揉みほぐせば、とても満足気に「良くなりました。とても気持ち良かったです。」と笑顔で帰られるものの、後日、早ければ数日以内、大抵の方々が1〜2週間から1ヶ月以内に「またコリがひどくなって、調子が良くない。。」と辛そうに、人によっては申し訳なさそうに再度来店されるのです。
しかも、ほとんどの方が前回の施術時よりもコリが硬くなってガチガチな体になっているように感じられるのです。
「辛い症状で苦しんでいる人たちから、その症状を取り除き、楽になって欲しい。健康になって快適な生活を取り戻して頂きたい!!」と整体師を志した私の当初からの願いも虚しく、私の押圧系の手技では誰も根本解決には導けず、お客様はツラくなる度にいつまでもお店に通い続けなければならなかったのです。
世にはゴッドハンドと呼ばれるような先生が実際にいらっしゃるので、私の技術が未熟だった事も要因の一つですが、 冒頭にも述べましたが、そもそもの原因は、私の手技に対するある認識が間違っていたからです。
何が間違っていたのか?
それは「治る」という言葉の定義です。
「その場しのぎ」が延々と続く日々
私は、【辛さを軽減・消失させる手技=治る手技】だと思い込んでいたのですが、実際に「治る」を辞書で調べてみると、 「病気やけがが良くなって、もとの健康な状態に戻る」とあります。
私のやっていたその場で痛みを取り除くだけの手技は、対症療法で主訴にある痛みや辛い症状を一時的に感じなくしただけで、「治ったように感じさせた」だけだったのです。
(お薬的な発想と同じです。原因が残ったままなので、その後も何度も再発します。その度に対処が必要になる事から対症療法と呼ばれています。)
では、本当に「治る」とはどういう事なのか?
それは、皆さんよくご存知の「自然治癒力」が不可欠になります。
つまり、しっかり血液や体液の循環が不調箇所へ行き届き、その結果、細胞組織の修復が行われ、痛みの根本原因がなくなり、不調や不快な症状も消え、日常生活に何ら支障のない状態になる事です。
これは根本療法と呼ばれています。
よって、「治る手技」とは、自然治癒力の発動を促し、根本原因に働きかけるようにする手技だと考えるのが正しいのです。
無知だった私は、これらの事を理解せずに、間違った定義のまま「治せる手技」を現場で適応し続けました。
当然、その場では良くなっても痛みが再発するという問題は解決しません。
解決するどころか、、、、
前述の通り、揉みほぐしの現場では、お客様が通院される度にコリはますます強くなる、という悪循環でした。
その悪循環で更に強い刺激が必要となる「強揉み希望」(または業界用語で【男希】と呼ばれる「力の強い男性施術者希望」)のお客様がリピーターとして残る傾向も強く、
その結果、施術者は体力を消耗させながら(恥ずかしながら、私はぎっくり腰を2回経験)、一生懸命に強く揉めば揉むほどお客様のコリも体も頑固に硬くなっていく「負のスパイラル」時代を経験する事になりました。
その経験によって初めて私は、強い刺激を与える手法が持つ重大な欠点、つまり、押圧・揉みほぐし系の手技そのものに疑問を感じられるようになったのです。
また、根本解決に導けない手技と、痛みを再発するお客様との「需要と供給」関係で経営が成り立つ、リピートビジネスのシステムにも虚しい矛盾を感じていたので、そこから収入を得ている自分が嫌になり自己嫌悪にも陥りました。
そんな私に追い討ちをかけ、無痛自然療法師へ転身するきっかけとなる出来事が起きます。
妊娠中の妻に何もしてやれなかった無念
それは、妊娠して大きくなったお腹を抱えて、脚の浮腫みの不調を訴える私の妻に対して、自分のやってきた手技では全く太刀打ちができなかったことです。
非常に無念でした。
藁にもすがる思いでなんとかしてくれる整体院はないものかとインターネットで様々な情報を調べ、運良く妊婦にも対応してくれる無痛整体のお店を見つける事ができました。
妻の付き添いとして施術を見学し、自分のやってきた、体力を使い汗をかきながらスタミナ勝負のような施術スタイルとは全く違う「無痛自然療法」の微弱な刺激のみの不思議な施術〜側から見ていると何をやっているのかもよくわからない〜ゆったりとした施術〜で妻の不調が改善されたのには心底驚きました。
そして、この無痛自然療法こそが、自分が今までどうする事も出来なかった不調や辛い症状を抱えたお客様を「治る軌跡」に導き、自然治癒力を発動させ、コリや体の筋繊維を傷付けることなく、根本解決へ導くことが出来る、自分の求めていた根本療法だと確信しました。
そして、妻が良くなった先生の整体院が主宰する整体法講座へ入門する事に決めたのです。
世の中には、様々な手技や代替療法など、他にも沢山の素晴らしいを選択肢はありますが、「治る軌跡」にそっとお客様を後押しでき、ゴールへ誘導する方法として、無痛整体は最高の部類に入る方法だと思います。
たどり着いた3つの理由
最後にまとめます。
「なぜ私が、一般的な整体やマッサージ、リラクゼーションで使われている「押圧(おうあつ)系」の手技を止め、ほとんど刺激のない「無痛整体」を選んだのか?」
その答えは、以下の3点に行き着きます。
①本当の意味で治る、その切っ掛けを生み出せる手技であること
②事故率ゼロで、体を傷つけたり悪化させる事なく、本当に安全な手技で年齢・状態を問わず、すべての人に適応できること
③実際にその手技を使ってお客様に喜ばれ繁盛している整体院と、そこで活き活きと日々活躍する素晴らしい先生たちが存在していること
以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
あなたにとって、何かしら参考になりましたら幸いです!